一般県道「志津川登米線」は2度目の走行となります。前回の走行は12年前ですので時が経つのはあっという間です。
今回も登米側から走行を開始しました。
日根牛地区周辺は、北上川堤防を改善するため県道改築と連携して整備が行われました。そのため前回訪問時と様子が変わっています。
県道は基本的に羽沢川に沿っており、山間部に入ると緩やかに高度が上がってゆきます。
羽沢公園
水遊びスポットして知られているようです。この日、気温も高く天気も良かったので車が数台止まっていました。
採石場
少し進むと右側に採石場がありました。地層が見てとれます。詳しいことはわかりませんが、気の遠くなるような時間をかけて形成されたのでしょう。スケールの大きさを身をもって感じます。
歴史
それぞれ距離を隔てて合計4つの説明板が設置されていました。一番上の説明板は1度目に走行した際にも撮影していました。いずれも昭和60年7月に設置されたものです。この地域には中世時代から人が住み着いていたことや、南北朝争乱の影響が遥か遠くこの地まで及んでいたこと、金を採掘していた時期があったことなどを伺い知ることができます。
森林公園
途中左側に分岐する道があります。約2Km先には登米森林公園があります。コテージ、キャンプ場などの施設、森林セラピーの場が用意されており豊かな自然を楽しむことができます。NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のロケ地として使われたこともあるそうです。
ところでR6.4.26に林道「登米東和線」(延長4369m)が開通し、この県道から国道398号線へのアクセスが可能になりました。
羽沢峠
曲がりくねった山道を登ってゆくと標識のある地点に到達します。ここが登米市と南三陸町の境となる羽沢峠です。地理院地図から標高を読み取ってみたところ320~330mほどでした。
動物に遭遇
峠を越えるとひたすら下り道が続きます。路幅は狭いので対向車が来ないことを祈りながら進みました。途中、タヌキっぽい動物が森の中に逃げてく様子を目にしました。その先では、シカ2頭と出会いました。同様に驚いた様子で走って逃げていきました。交通量が殆ど無い道なので、普段自由に行き来していたのでしょう。驚かせて悪いことをしてしまったような気持ちになりました。
南三陸町
山道を抜けて民家が見えてきたところでようやく安堵しました。道幅は拡がって片側一車線となり、平坦な道が続きます。右側には水尻川が流れています。
ゴール地点付近の様子です。車を降りて、震災後に造られた堤防に登ってみました。右側には高野会館(震災遺構)、中央にはさんさん商店街、左側には震災復興公園を見渡せます。
水尻川河口の様子です。河口付近には水尻橋(国道45号)が架かっています。その先には荒島を望むことができます。
登米~南三陸町間の行き来は三陸自動車道を利用するのが一番楽ですが、余裕のある時に県道172号を利用してみるのも味わい深いと思います。