この間の週末、宮城県南部から福島県にかけてドライブしました。丸森町で国道349号に入り、福島県に向かいます。この区間は阿武隈川に沿っており両側には山がそびえています。そのため小刻みなカーブや幅員の狭い箇所が多く、またトンネルを幾つもくぐりました。
途中、県道24号の標識を見かけたので車を停めました。ここは丸森町大張地区で県道の終点にあたります。
交差点の様子です。とても広々としています。右側に見えるのは砂防堰堤です。比較的新しいので、おそらく令和元年の台風災害に伴って建造されたものと思われます。
交差点の傍らには交通安全の石碑と村の由来を説明した看板が設置されていました。
思いがけず知識を一つ得ることができました。ここから村の名前の由来となった「川張石」を眺めることができるようで、指マークの指し示す方を見渡しましたが良くわかりません。
少し離れてみたところ、ようやく分かりました。
限界までズームしたのが下の写真です。周囲は樹木に囲まれていて上部だけ少し顔をのぞかせていました。
安永8年(西暦1779年)に記された書物に載っているので、由緒ある巨石と言えるでしょう。
帰宅後に国立国会図書館デジタルコレクションで調べてみたところ、宮城県史 第23(資料編 第1)の626頁~に風土記御用書出(伊具郡西根川張村)が掲載されていて、その中に村の由来となったイノシシ退治の話が載っていました。
この他にも丸森地区には多数の巨石が点在しているようです。その成り立ちが気になるところです。