福島県国見町まで足をのばし、阿津賀志山防塁を見学しました。今から約800年前、平泉の藤原泰衡が源頼朝率いる鎌倉軍を迎え撃つために築いた防塁跡です。その長さは阿津賀志山中腹から阿武隈川旧河道に至るまで約3.2Kmに及びます。平野部の多くは開発によって失われていますが、一部が現存しています。今回は南端に位置する下二重堀地区を訪れました。「あつかし千年公園」として整備されています。
重機や建機が無い時代、これだけ大掛かりな防塁を築いたことに驚きを隠せませんでした。また、当時の激しい戦いと現在ののどかな景色の対比に何とも言えない感慨を覚えました。芭蕉の「つわものどもが夢の跡」という句を連想しました。
公園内には蓮池があります。シーズンは既に終わっていて、花は茶色に変色した花托に変化していました。その代わり彼岸花が辺りに咲き誇っていました。
公園の奥の方まで歩いてみたところ、テントウムシを見つけました。