kongitsune’s diary

県道走行、名所旧跡訪問などの記録

111 佐倉北郷線

2012/10/14

宮城県角田市の国道349号と国道113号を結ぶ、実延長約3Kmの一般県道です。

ルート

国道349号の佐倉地区の交差点が起点です。西に向かって進みます。尾袋川と高倉川を渡った後、高倉川の土手に沿って真っすぐ走ります。途中、阿武隈急行の高架をくぐります。国道113号への案内標識のある交差点に出たら左折します。国道113号と合流した地点が終点(横倉地区)となります。

標識の距離

上のヘキサ写真は途中の花島地区で撮影したものです。起点の佐倉まで3.3Kmと表示していますが、グーグルマップで撮影ポイントから起点までの距離を計測してみたら2Kmでした。この1.3Kmの距離の差は何を意味しているのだろうというのが疑問です。

北郷村・佐倉村(桜村)

県道名に含まれる「北郷」は当初、終点の地区を指しているのだろうと推測しました。しかしながら実際の終点は上述の通り横倉地区です。北郷はどこにあるのだろうと調べてみたところ、北北東に向かって約3キロ離れた位置に北郷小学校や北郷郵便局を見つけました。終点からかなり離れています。また、角田市北郷という住所も存在しません。

不思議に思いネットで調べてみたところ、過去に北郷村が存在していた事が分かりました。北郷村明治22年 町村制施行にともない発足したそうです。現在の江尻・岡・君萱・新次郎・花島にあたり、広範囲に渡ります。昭和29年に周辺の町村と合併し角田町となりました。その4年後(昭和33年)に市制施行し角田市になりました。

ということは起点の佐倉地区も以前は村だったのではないかと思い調べてみたところ、「佐倉村」、「桜村」が存在していました。明治22年 町村制施行にともない佐倉村・梶賀村が合併して桜村が発足、昭和29年に上述の通り北郷村も含めた周辺の町村と合併して新制の角田町が生まれました。現在ある角田市立桜小学校、桜郵便局は桜村の名残だと思われます。

以上より県道名に含まれる佐倉・北郷は、過去に存在した村の名前に由来している事が分かりました。