kongitsune’s diary

宮城県の県道、名所旧跡訪問などの記録

115 蔵王大河原線

2012/10/14

蔵王町大河原町を結ぶ実延長9Kmの一般県道です。

ルート

起点は、蔵王町の県道12号白石上山線から分岐した地点にあります。南東方向に進み、しばらく走ると東北自動車道をくぐります。このあたりから山道になり、蔵王町・村田町・大河原町の3つの町の境界付近を通過します。山道を抜け、東北新幹線の高架をくぐり、しばらく走ると国道4号バイパスとの交差点に出ます。左折して国道に入ります(国道との重複区間有り)。なお、この交差点を直進すると県道110号大河原高倉線に入ります。約1.2Kmほど走ると県道115号の案内標識がありますので、そこで右折します。そのあと暫く直進すると県道14号との交差点に出ます。ここが終点です。

旧道

手元にある2005年度発行の地図を確認したところ、本路線は現在のルートと異なっていました。先述した町の境界付近に左側に入る細い道があるのですが、この道が元々の県道ルート(旧道)でした。現道はバイパスとして整備されて完成後に切り替わったようです。旧道には大型車注意の看板が複数個所設置されており「幅員が狭く急カーブが多いため大型車の通行が非常に困難です。大型車は国道4号線を迂回願います。」と記載されています。上記ヘキサ写真は小山田地区を通過する旧道上で撮影したものです。この旧道は現在大河原町町道「小山田幹線」として管理されています。デリニエータには大河原町のシールを貼り付けた形跡があります。おそらくその下には宮城県の文字が描かれているのでしょう。

バイパス建設に伴い本路線が分断したため国道4号との重複区間が存在するようになった、という事が理解できました。

小山田頼定

旧道沿いには小山田館跡があります。伊達政宗家臣「小山田頼定」が築き居住したとされています。館跡は細長い舌状丘陵に所在します。

頼定は天正16年(1588年)、中新田合戦の際に軍奉行に任ぜられ大崎領へと侵攻しました。伊達勢は大軍を以て中新田城を囲みましたが、激しい抵抗に遭い敗走。殿軍を務めた頼定は敢え無く討死してしまいました。

丘陵の一部は切り開かれて東北新幹線が走っています。一瞬で通過する距離ですが、今度乗車の際には想いを馳せてみたいと思います。