kongitsune’s diary

県道走行、名所旧跡訪問などの記録

142 岩切停車場線

2012/05/06

JR東北本線 岩切駅と県道35号を結ぶ一般県道です。最初は2012年5月に訪問しました。駅前で標識を探してみたものの、残念ながら見つかりませんでした。

それから10年後、2022年11月に再訪しました。目的は2つあったのですが、1つ目が2018年に建て替えられた新駅舎の見学です。

2022/11/06

橋上駅舎の構造となっており、南北自由通路を備えています。駅前のロータリーには家族を迎えに来ている(と思われる)車が数台停まっていました。私はこれまで停車場県道をいくつか訪問してきましたが、休日の郊外の駅ではよく見かける光景です。部活やアルバイトなどを終えた息子・娘を父親が待っている場面を想像しました。

南北自由通路を通ってみました。建物の上部はガラス張りとなっているので視界が開けています。県民の森の丘陵が良く見渡せました。

2つ目の目的は「追分の道標」です。駅から県道を道なりに沿って進み、岩切大橋をくぐった先にあります。

説明板によると、昔ここは利府・松島方面への道(奥大道)と多賀城・塩釜への道(東街道)の分岐点となっており、「従是 右しほがまミち 一り二十五丁、左りまつしまミち 三り二十七丁」、年号は安永3年(1774)年と刻まれているとの事です。穀物問屋をしていた亀屋庄右衛門とその家族が、塩釜・松島遊歴の人々のために建てたそうです。この県道は地元の生活道路といった趣ですが、歴史ある道という事が実感できます。

この県道は七北田川に沿って延びています。県道脇には土手があり、のどかな景色を眺めることができます。かつて「冠川」(かむりがわ)とも呼ばれていたそうです。

県道35号と合流したところが終点です。今回も県道に関わる設置物は発見できませんでした。

 

履歴 2022/06作成、2022/11更新