kongitsune’s diary

県道走行、名所旧跡訪問などの記録

養泉寺

芭蕉、清風歴史資料館を見学した後、養泉寺を訪問しました。ここに芭蕉曾良が7泊逗留しました。資料館から東に500mほどの場所にあります。

まず本堂でお参りをしました。賽銭箱が見当たらないので、おそるおそる引き戸の扉を開けると目の前にありました。建物の中はひっそりと静まり返っており、厳かな雰囲気が感じられました。

本堂手前の右手に小さな建物があります。この中に宝暦12年(1762)に建立された「涼し塚」と称される句碑(左側)と「壺中居士」の碑(右側)があります。涼し塚には芭蕉句「涼しさをわが宿にしてねまるなり」が刻まれています。芭蕉が旅したのは元禄2年(1689)、「おくのほそ道」の出版刊行は元禄15年(1702)です。そこから広まって60年後に顕彰の意を込めて建立に繋がったのだと思います。

養泉寺を後にして少し東に進むと広大な景色を望むことができました。奥の方にうっすらと見えるのは月山です。

田んぼの先には東北中央自動車道が南北に走っているのが見てとれます。福島県相馬市を起点とし、山形県を経由して秋田県横手市に至る高速道路です。未開通区間が幾つか残されていますが、令和4年10月29日に東根北IC~村山本飯田IC間(8.9Km)が開通しました。