仙台市若林区木下にある陸奥国分寺を訪問しました。陸奥国分寺は741年(天平13年)、聖武天皇によって全国に建立を命じられた国分寺のうち、最北のものとされています。現在敷地内には仁王門、薬師堂が建っています。いずれの建物も伊達政宗が泉州の大工に建造させた桃山様式建築です。
境内には沢山の鳩がいました。ここに住み着いているのでしょうか。連日猛暑が続いていますが、鳩も木陰に居るほうが涼しいことが分かっているようです。
人を怖がる様子もありません。近寄ってくる者もいました。
お参りした後、隣の木下公園にも立ち寄りました。ここには仙台三十三観音25番札所の准胝観音堂があります。お堂全体が朱色で塗られており、そのあざやかさが印象的です。堂前には芭蕉句碑と大淀三千風供養碑が並んでいます。
芭蕉は仙台で知り合った画工加右衛門に案内されて、木下の薬師堂を訪れました。仙台を離れる時、餞別として貰った草鞋二足のお礼として読んだ句「あやめ草 足に結ばん 草鞋の緒」が刻まれています。
大淀三千風は伊勢国生まれの俳人で、仙台に計15年滞在していました。芭蕉と曽良は仙台に到着後、三千風を訪ねたのですが既に仙台を離れていて会えなかったそうです。