山刀伐峠に向かう途中、鳴子温泉にある潟沼(かたぬま)を見学しに行きました。
潟沼は鳴子火山の火山湖と考えられる湖です。「続日本後記」には承知4年(837)に当地方の火山活動の報告が記されており、それから推測し、今から約1100年前に出現したものと考えられています。日本有数の強酸性の湖で、湖面の色が天候によってスカイブルーやエメラルドグリーンなどに変化することも特長です。
周辺では硫黄の匂いが漂っていました。湖畔から少し離れたところにトイレがあるのですが、手洗い用の水道の蛇口が黒く錆びついていました。硫黄と鉄が化合反応して硫化鉄となっているのだと思います。また付近には硫黄が析出している箇所がありました。時間とともに少しずつ隆起しているのか、アスファルトがボコボコになっていました。
ところで近くにはクレー射撃場があります。時折ライフル射撃の音が聞こえてきました。周辺が山に囲まれているので射撃時の音がこだまして、しばらく続いていました。
思い出
潟沼は今回で2回目です。最初に訪れたのは今から11年前の2013年のことでした。湖を囲んでいる山の一つに胡桃ヶ岳(標高461.4m)があります。友人のF氏と登山するために訪れました。
小さい山なので約30分ほどで頂上に着きます。上の写真は山頂からの眺めです。草木が生い茂っていて展望はあまりよくなかったと記憶しています。写真を見返して正面にスキーのジャンプ台跡が映っていることに気付きました。
下山後、潟沼を一周しました。
レストハウスの対岸からの眺めです。正面が胡桃ヶ岳です。この時は確かにエメラルドグリーンのような色をしていました。