kongitsune’s diary

県道走行、名所旧跡訪問などの記録

188 綱木黄海線

宮城県登米市東和町綱木から岩手県一関市藤沢町黄海に至る、岩手県道と共通の県道です。 総延長は約5Kmありますが、宮城県区間は98.9mのみです。

宮城県側から国道456号線を北上し、山の中の道を登ってゆくと急カーブの途中に細い道に入る分岐があります。ここが起点です。案内標識もないので、気を付けないとうっかり通り過ぎてしまいそうです。

2022/07

ここには起点ポストがありました。この場所は10年前にも訪れたのですが、前回は起点ポストの存在には気づきませんでした。他のポストと同様、塗装の剥がれと錆が進行していて痛々しさを感じます。

少し進むと岩手県との県境に出ます。カントリーサインの真下にも県道ポストが設置されていました。こちらは文字をしっかりと読み取ることができます。

 

黄海

黄海は「きのみ」と読みます。内陸部なのに海という漢字が入っているのが不思議です。この地について調べてみたところ、平安時代後期に前九年の役で繰り広げられた戦いの一つである「黄海の合戦」があったことを知りました。1057年11月(旧暦)、源頼義率いる国府軍陸奥国の有力豪族である安倍軍が激突した戦いです。

本県道の終点は、岩手県道21号 花泉藤沢線と合流点です。付近にはヘキサが設置されていました。

ここから県道21号に沿って東へ約600mほど進むと、左側に市民センターがあります。その一角の公園内に黄海の合戦を紹介した大きな説明板がありました。

この戦いでは安倍軍が勝利しましたので、貞任が頼義、頼家親子を追っている場面が描かれています。色彩も鮮やかで、また躍動感もあり絵の中の武士や馬が今にも動き出しそうです。時期は冬でしたので、背景は白や水色を基調としています。