kongitsune’s diary

県道走行、名所旧跡訪問などの記録

道路神社

大型連休の後半、仙台市泉区上谷刈にある道路神社へ参拝しに行きました。

敷地はこじんまりとしています。入り口に背の低い石鳥居、正面奥に社殿があります。屈んで鳥居をくぐり、社殿前で鈴をカラカラと鳴らし、賽銭を入れた後お祈りをしました。ちなみな賽銭箱は大小2つ並んでいました。左側には立派な銀杏の木がそびえ立っています。

石鳥居の左側の柱には「道路神社氏子中」という文字が刻まれていました。社殿には扁額が掲げられておらず、敷地内に説明板もありませんでしたので、こちらが唯一の証になるかと思います。右側の柱には「大正十二年・・・」と刻まれていました。

この神社は江戸時代 安永期には道六神社と呼ばれていました(風土記御用書出より)。道六神は道祖神や道陸神と書かれることもあり、旅人の安全を守る神とされています。

いつ名前が変わったのかは不明ですが、少なくとも大正12年より前と言えます。江戸時代には○○街道、〇道のような表現で、道路という用語は使われていなかったように思います。すると明治~大正期に絞られます。明治維新後、政府は明治9年に国道・県道・里道を定め、大正8年に初めて道路法を制定しました。この頃から道路という用語が普及し始めたのでしょうか。同じ大正8年仙台市内でも仙台市街自動車株式会社が創立され、自動車交通の重要性が着目され始めた時期と言えるかと思います。

当初、最近出来た神社でアスファルトやコンクリートが祭られているようなイメージを勝手に抱いていました。しかしながら非常に古い歴史を持った由緒ある神社でした。