kongitsune’s diary

県道走行、名所旧跡訪問などの記録

172 志津川登米線

2012/03

南三陸町志津川から北上山地の峠を越えて内陸部の登米市登米町に至る、約20Kmの一般県道です。

この県道は2012年3月に訪問し、登米側から走行しました。北上川に架かる登米大橋付近がスタート地点です。北上川支流の羽沢川に沿った道をひたすら登ってゆきます。道幅も狭く、カーブも多いので運転には注意が必要です。

2012/03

途中、看板を見つけたので立ち止まりました。南北朝時代、この地に板碑があったとの事です。暦応という年号は「りゃくおう」、「れきおう」と読むようです。ら行で始まる日本の元号は非常に珍しく、暦応および現在の元号である令和を含めて4例しかないようです。残念なことに行方不明になってしまったようですが、いつか見つかってほしいものです。

刻まれている文字について調べてみました。先ず日付ですが「暦応3年18日」となっており、何月なのかが分かりません。当時このような表し方があったのでしょうか。不思議です。また、左右の文字について調べてみたところ、法華経の経典の一部である事が分かりました。原典の文は「今此三界・皆是我有・其中衆生・悉是吾子」です。どのような目的や経緯で設置されたのか、など考えると色々と想像が膨らみます。

 

 

羽沢峠に到着しました。ここから先に進むと南三陸町です。山道を延々と下ってゆきます。山間部を抜けると開けた畑、民家が現れます。海岸沿いを走る国道45号と合流したところ(水尻橋北詰)がゴール地点です。水尻橋は東日本大震災の影響で落橋したため、仮橋が架かっていました。その後、水尻橋を含めた国道45号の復旧工事が進められ、2018年に開通しました。これに伴い県道の交差点も少し北側に移動しました。